押し売りが来たよ。
まあ押し売りというか、詐欺商法なんだろうけど。
最初はね、
男:「兄ちゃんここの人?オジサンこんな顔してるけど、怪しいものじゃないからね」
俺:「はぁ」(夜の9時くらいにアパートを物色してるのに怪しくないわけないだろう)
男:「ほら、露だからさ、ふとんのクリーニングの御用聞きしてるんだ」
俺:「はぁ」(こんな時間に?まぁそういうこともあるのかな)
男:「ほら、こうやって首から社員証かけてるんだから」
俺:「ふーん」(見えやしねえ、そもそもこんなもん200円あれば作れるのに、これで信用させるシステムって…)
男:「兄ちゃん大阪の人?」
俺:「あ、わかりましたので、ちょっとまたすぐ出かけなくちゃいけないので、すみません」
男:「いそがしいね、じゃぁがんばって」
どろぼう?
泥棒の下調べ?
まぁそんなことはどうでもいいので、家に帰って茶碗を洗おう。
ピンポーン
へぇへぇ。出ますよ。
男B:「こんばんはー、ひとり?」
俺:「はぁ…」(うーん怪しい)
男B:「オジサンね、ふとんのクリーニングしてるんだけどね」
俺:「あー、さっきもいましたよ」
男B:「どんなひと?」
俺:「カクカクシカジカ」
男B:「?違う業者かな、覚えがないねぇ。まぁ今から梅雨だから布団干せないからさ、多いんだろうね」
俺:「あー、そういうことでしたか」
男B:「どう?やってみる気ない?」
俺:「そうですねぇ…。」
男B:「今ならさ、割引券あげるから、それだと2000円くらいでいけるから」
そういいながら、男はパンフレットをちらちらと見せるが、絶対にこちらに渡そうとはしない。
…ふつう営業する気があるのなら、パンフレットを渡して読ませるだろう?
俺:「じゃあ急いでるんで割引券ください」
男B:「いやいやさ、布団を見せてくれないと、もうどうしようもない布団もあるしね。」
男B:「5分くらい待ってくれるかな、割引券持ってくるから、で、布団を出しといてよ、見るから」
俺:「はぁ」(急いでいると言っているのに…人の話を聞いているのだろうかてか割引券ポストに入れとけばいいじゃん)
まぁ、素直な俺は布団を袋に入れて外に出した。オッサンを待ってみる。
10分…おぃっ!!
その間にどうも怪しい車と集団が下の駐車場に現れる…まさか。布団の業者にそんなに人数はいらないだろう。
とりあえず武器(模造刀)を用意しておいて正解だったか?でも集団だしな…びびらせるくらいか。
で、さっきの男Bが上がってきた。
男B:「あ、布団だしといてくれたの、ありがとねー、でも広げないといけないから玄関あけてくれない?」
怪しい!怪しい!怪しい!
俺:「いや、汚れてもいいんでそこで見てください。」
といったあたりで、男Bに電話がかかってきた、外の男たちが電話しているようだ。まぁ、これで決定。
男B:「あ、もう少しですから、もう少しで終わりますから。」(小声で)
聞こえてるよ。まあこれで完全に決定だけど。で、男たちは怪しまれると悟ったのか、ぞろぞろと
いなくなりました。
そして、男Bは電話を切り、こちらに向きなおす。
男B:「あー、だいぶアレだね。ここまできてると…」
俺:「新しい布団を買え、と」
男B:「あ、いや、そうそう、で、うちは布団も作ってるから、どう?買わない?この布団を2000円で下取りするよ」
俺:「いやいや、そんな再起不能ならタダでいいですよ。」(ていうか再起不能布団に2000円だすならいくらの布団を売りつけようとしてるんだよ)
男B:「一度見に来てもらってね、そしたら絶対気に入るからさ、休みはいつ?」
ていうかそれこそパンフレットと価格表を見せればいいだろう。
俺:「土日が休みです。」
男B:「土日か、うちも土日だけど、明日だけ空いてるんだ」
おーおー、出た!騙しの手口!!期間を限定して、冷静な判断力を失わせようとしている。ていうかマジ急いでいるんですけど。
俺:「あー、明日は朝からいなくてねー、残念。またお願いしますわ」
というと、パンフも割引券もくれぬままに男は立ち去っていった。
とっても怪しい。怪しいので「布団、クリーニング、詐欺」でグーグル検索。
はい!出た。京都方面で出没しているらしい。100万とかの布団を売りつけるらしい。
あー、訪問キャッチセールス。
そういえば前も梅田を歩いていたら、毛皮を売っているねえちゃんにつかまったな。
俺はそんなにお人よしに見えるのか…。
まぁ確かに俺はすぐに人を信用する。でも騙そうとしている人はそのうち怪しい部分が目に付く。
無意識の観察眼にすぐているからか。でも老人だったりしたらその勘が働かず騙されちゃうんだろうな。
あと、彼女が欲しくてたまらない人も冷静さがないからデート商法で100万くらいとられる…と
俺は勘を信じる力が強かったから逃げ出せたけど…。
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